上達シリーズ~認識力~

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譜面を見極める「認識力」

さて、プレイを続けていくと誰しもが「ただプレイするだけではうまくならない」時期を迎えると思います。
初めの頃はとにかくプレー回数を重ねることで、鍵盤、スクラッチの位置感覚を覚えることができるようになり、様々な譜面を見切る力もつき、使える指も増えていきます。文字通り慣れてくるわけです。
ところが、もちろん個人差はありますが、
あるレベルを迎えた頃になかなか新しいランプが付かない時期
を迎え
始めます。いわゆる「壁」というものです。


この記事では、壁を乗り越えるためにいったい何が必要なのか、あるいは何が問題なのか、ということを考えていきたいと思います。プレーの中で起きている様々な問題を解決することで、これから上達していく上での手がかりになればと思います。


それではまず、考えられる範囲で上達が滞っている原因は何なのか?ということをいくつか挙げていきます。

  • 使える指が足りない
  • 譜面を正確に見切ることが出来ない(目が追いつかない)
  • 指が速く、正確に動かない(指が追いつかない)

この3つの点が問題の中心になってきます。


運指については、別途記事を参照していただけると、攻略への糸口がつかめると思いますので、初心者のかたはぜひこちらを参照ください。

見切る力 タテとヨコ

譜面を見ている際に皆さんが考えていること、あるいは見えているものとは何なのでしょうか。
ここでは、譜面の見方としてよくある2つの認識方法について考えていきます。


譜面をヨコに見ている場合

横の区切り

まず最初に、譜面をヨコに見てノーツを意識する場合について。
この意識、認識は「横認識」と呼ばれていますので、本記事でもその呼称を使っていきます。


譜面を横に広く見ることのメリットとしては、同時押しの判断、認識が正確になるという点が挙げられます。
1+4+7、2+3+7のような同時押しはこの認識がとても有効。
鍵盤が端から端まで広がっているため、横に広く認識したほうが理解しやすいからです。
加えて、4分~8分までの低~中レベルまでの曲であれば、スコアを意識しやすくなるため、この横認識が得意なプレイヤーはスコア力も高い方が多い傾向にあると言えます。


横認識が陥りやすい欠点

反面、横認識プレーヤーは16分で降ってくる乱打譜面、高速譜面が苦手ではありませんか?
横認識をしている多くのプレイヤーは鍵盤を一回一回しっかり意識して叩いています。
ところが、譜面を正確に押すことを「意識しすぎている」がために、ノーツからノーツへの移行にラグが発生してしまう場合があります。
部分的な16分譜面なら良いのですが、

乱打の例

延々と16分乱打譜面が続く曲の場合、ラグを修正できずに指が間に合わなくなってしまいます。
そうすると、スコアも出しにくい、ゲージも減っていく・・・と言った事態に陥ってしまうのです。

では、この欠点を克服するためには何が必要なのでしょうか。


画面から距離を置き、譜面全体を眺める

横認識していると、1ノート1ノート全てに集中してしまうことでしょう。
自分の認識力の範囲内であれば良いのですが、認識力の限界を超えてしまった途端に認識が間に合わなくなり指も追いつかなくなります。
そういった悩みをお持ちの方は、肩の力を抜いて画面から少し遠い位置で譜面を眺めるよう意識しましょう。。そうすると、ノーツの次のノーツ、更にその次・・・と、譜面を連続してみることができるようになります。


手の形、力の入れ方を改善する

横認識では無意識に力んでしまうことが多く、指がピンと張って寝てしまいがちです。
そういった場合、指を立てることを意識してみてください。手首を上に上げ、指が鍵盤に対して垂直になるイメージです。
すると力が入りにくく、なんとなくソワソワする感覚を覚えると思います。この状態で鍵盤を押すと、安定性が若干損なわれる代わりに速度が加わります。まずは形から。この押し方を試してみてください。

いつもより少しハイスピードを上げ、緑数字を少なくしてみる。

ハイスピードを上げると譜面の落下速度が上がります。横認識をしているプレイヤーの多くは、しっかり譜面を見ようとするために遅めのHS、緑数字設定であることが考えられます。しかしプレイヤー本人にはその設定が適正値なため決してスコアは低くありません。(縦認識の人がHSを遅くすると、雑な打鍵になりがち)
そんな時は、ほんの少し設定を変えてみてください。横認識で間に合わない!と分かると、脳がだんだんと譜面全体を把握しようとします。これが横から縦への矯正になります。


元々横認識をしているプレイヤーはスコア力が高い傾向にあり、自分の認識できる譜面を正確に叩く点で優れています。ここに加えて速い譜面、忙しい譜面に対応出来る力がつけば、クリア力とスコア力をバランスよく成長させる事ができると思います。


譜面をタテに見ている場合

乱打の例

次に、画面全体〜画面上部を意識して譜面をタテに認識をしているプレイヤーはどうでしょうか。

こちらは横認識に対して「縦認識」と呼ぶことにします。


縦認識

こちらは横認識がメインのプレーヤーとは正反対ですね。縦認識のプレイヤーにはクリア力を備えた方が多く、16分乱打やズレ譜面に強い方が多いのではないでしょうか。譜面が上から下に落ちてくる、というゲームの性質からも、この縦認識をするプレーヤーのほうが割合としては多いと考えられます。

この認識方法のメリットは、なんといっても譜面を見る→押すのラグが短いことです。
見た瞬間押す場合が多く、自分の認識力を少し超えてしまっているような密度が高い譜面にも喰らいついていけます。
この「自分の実力を少し越えた譜面」をやり込むことの効果はとても大きく、譜面認識力の底上げにつながります。結果、縦認識プレイヤーにはクリア力を備える方が多いという特徴に繋がります。


反面、「見えたらすぐ押す!」意識が強すぎると、すぐ次、すぐ次、と認識が中途半端になり、複雑な配置、例えば16分と8分のミックスや、横に広い同時押しが来ると取りこぼしてしまいがちです。この意識を改善出来ずにいると、クリアは出来てもスコアはAが限界、段位平均を下回っていることばかり、とスコア力の面で問題を抱えることになるのです。

さて、ではこちらの欠点の改善方法を考えていきましょう。

8分、4分の譜面でスコアを狙う

これは言うならばリズム感の養成です。曲をよく聴き、譜面をしっかり見て、正確に押す。一つ一つのプロセスをしっかり踏んでください。適当に見て適当に押すことは避けましょう。
スコア力アップのための課題として、後日、レベル別、段位別に練習曲をまとめた記事を載せたいと考えておりますので、ぜひそちらをご覧いただければと思います。


ハイスピードを遅く、緑数字をいつもより多くしてみる

先ほど解説した横→縦認識矯正の逆を行くプランです。
縦認識の方がいつもより遅めのHS設定を行うと、一回一回の打鍵が早め早めになるために、GOODを連発しがち。曲のリズムを意識しているからではなく、ノーツを重視して意識しているからですね。16分中心の譜面では中々難しいと思われますので、先ほど上げた8分、4分譜面と合わせてプレイするとよいでしょう。
自己ベストと遜色ないスコアが出せるようになればしっかりスコア力、横認識が身についてきている証拠です。


最後に

縦認識も横認識も、どちらも上達に必要なスキルです。
縦認識だけでは、レベル12をクリア出来てもスコアはB、Cばかり・・・
横認識だけでは、AAAは出てもクリアは11までが限界・・・
このゲームの上達にはどちらもバランスよく鍛えていくことが大切です。
両方の認識を使い分けることが出来る、あるいは両方の認識を同時に行うことで更なる上達が可能になり、ゲームをより楽しめることでしょう。